名前を好きになったエピソード 「佐央里」

◆こだわりはどこに?

「さおり」という響きは気にいっていましたが、
「佐央里」という当て字のような漢字には、小さい頃からその由来に疑問を感じていました。

小さい頃、父に尋ねた際、

「本当はさおりの”佐”は”沙”にしようと思っていたんだよ。」
(へぇ~)

「でも、役所でその年、”沙”という漢字は名前に使えないって言われてね。」
(えっ?そうなの??)

「急遽、その場で”佐”に変えたんだ。ちょっと重くなっちゃったから”理”も”里”に変えてね。」
(ちょっと、ちょっと! それでいいの??)

「お母さんにそれを帰ってきて伝えたら驚いてたよ。」
(それはそうでしょう!!)

と笑い話のように言われました。

(実際、”沙”が命名に使用できなかったという事実確認はできていません・・・)

形式にはあまりこだわらない父なので、
「父らしいなぁ」と半分あきれかえって聞いていたのを覚えています。笑

 

そして、だいぶ大人になった今、自分の名前と向き合う機会があったので、
改めて父にも、私の名前について聞いてみました。

すると、父からは意外な返事が!

 

◆密かな父のこだわり

「実はね、自分の好きな作家さんが、娘に”麻央”って付けてたんだ。」

「だから、自分もその漢字を使いたいと思って。」

結果、姉の名前は「”麻”由美」、次女の私の名前は「佐”央”里」となったそうです。
(苗字が「江口」で、割と重くない苗字なので、名前は3文字の重みがあってもバランスがとれると思ったそうです)

 

父は、普段おとなしく、あまり自分のことを話しませんが、
昔から本や音楽が好きで、感性豊かな一面もあり、独創的な世界観があるように見えていました。

大学在学中も、学生運動で勉強もまままらず、本意ならず大学を中退したと母から聞いていました。
そんな多感な時期に出会ったのが、その作家さんなのかもしれません。

それゆえ、私たちの名前にも意外なこだわりがあったようで、
私はもちろん、隣で聴いていた母も「初耳!」と驚いていました。笑

 

(というか、こだわっていたのは「央」の方だったのね、姉の名前とも繋がっていたなんて… ということも、発見でした。笑)

 

◆「わたしらしく」でいいじゃない。

昔から仕事熱心な父の背中を見て、早く社会に出て働きたいと思いつつ、
いつも家で温かく迎えてくれる母のように、母性豊かな人になりたいとも思って生きてきました。

私自身、少し内面的な個性が強い方なので、父がどんな思いで”沙”を”佐”に置き換えたのかはわかりませんが、
あまり見かけない、ちょっと個性的なこの「佐央里」という名前に、今はとても救われていると感じることが多いです。

自分らしく。私らしく。

だってそんな個性的なところこそが、「わたし」だから。

自分の在り方やこれから向かう方向へ、迷う時も悩むこともある人生だからこそ。
ちょっと個性的な自分の名前やその由来が、「それでいいよ。」とあと押ししてくれているような気がしています。

 

◆「”さおり”あるある」?

実は大人になった今でも、両親や兄弟、親戚からは「チャオ」という愛称で呼ばれています。
旦那さんにも「チャオ」と呼ばれ、姪っ子達にも「チャオちゃん」と呼ばれている現状。
「”さおり”あるある」なことなのでしょうが、いい歳になってこれで良いのか…とのちょっぴり葛藤した時期もありました。

 

◆どんな私も「わたし」だから。

でも、今となっては「チャオ」と愛情を込めて呼んでくれる人たちがいるという、その心地よさを、より一層嬉しくありがたく感じています。

外では「佐央里(さおり)」という名前で、しっかり頑張って。

中では「チャオ」という愛称で、気を抜いて安らげる。

そういう今を生きられているこの名前に、心から感謝しています。

 

佐央里さんのプロフィール紹介

ウェブコンサルタント(個人事業主) (株式会社ゴンウェブコンサルティング 社外取締役) 前職はシステムエンジニア。 2004年より株式会社ゴンウェブコンサルティングに勤務後、個人事業主として独立。 主に戦略を落とし込んだウェブサイトの実現を支援(ディレクションを担当)。

 

「名前」には物語がある。
 
あなたが生まれてきた証でもある。
 
名前を愛するすべて女性のために・・・
 

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